浜の青年有志「HAMADOORI13」設立 いわきFC開幕戦協賛

 
団結を誓う吉田さん(左から4人目)ら団体関係者と大倉社長(同5人目)=11日午後、広野町・Jヴィレッジスタジアム

 浜通り13市町村の青年有志は11日、若い力で復興が進む地域を盛り上げようと、地域連携団体「HAMADOORI13(はまどおり・サーティーン)」の設立を発表した。Jヴィレッジスタジアム(広野町)で18日に行われるサッカーJFLのいわきFC開幕戦の支援をスタートに、イベント企画などを通じて広域的な浜通りの魅力を発信していく。

 メンバーは13市町村から集まった青年約30人で、会社役員など職業や肩書はさまざま。具体的な活動は、浜通りでのイベント開催や、これまで市町村や団体ごとにバラバラだった情報発信を集約して行うことなどを検討している。いわきFCの開幕戦は無観客開催で情報発信が難しいため、協賛の形を取る。

 イベント開催に当たっては高校生や大学生などにも協力を呼び掛ける考え。将来的には宮城、岩手両県にも活動範囲を広げ、被災3県での活動を目指す。

 東日本大震災と原発事故以降、避難区域などの関係から、13市町村はそれぞれのスピードで復興を進めてきた。しかし、震災から10年目を迎え、復興の時差による地域連携の難しさが見えてきたため、解消に向けて広域的な連携組織を設置することにした。

 「新しい10年の一歩を若い力で踏み出したい」

 大熊町出身で発起人の吉田学代表(45)=タイズスタイル社長=は11日、Jヴィレッジで開かれた記者会見で、意気込みを語った。

 吉田さんは震災後、いわき市で建築設計会社を営む傍ら、NPO団体などで被災地の復興活動に取り組んできた。「活動する人は多いが、発信力が弱い。みんなで一つになれば、もっと大きな活動ができるはず」と、広域連携の意義を語る。

 団体の理念には、いわき市と双葉郡8町村をホームタウンに拡大したいわきFCも賛同する。18日の開幕戦は、団体の名前を入れ込んだ冠試合として開催される。チームを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長(51)は「ホームタウンを広げてどういうことができるか連携団体の活動に注目している。浜通りの復興の動きを一つの大きな輪にできるよう、われわれも貢献したい」と話した。