厚生労働省から「医療用ガウン」製造受注!業界の構造改革期待

 
製造を受注した医療用ガウン

 富樫縫製(二本松市)は、厚生労働省から医療用ガウン139万3750着の製造を受注した。ほとんどのガウンの製造を、県内を中心にした縫製業者約30社が担う。地方の縫製業者は大手の下請けがほとんどで景気に左右されやすい。受注を機に地方業界の構造改革につなげたい考えだ。

 医療用ガウン製造の受注は、日本食を通した復興プロジェクトなどに取り組むSASAE(郡山市)の笹島重美社長が、県内縫製業界の厳しい現状を知り、支援を国に働き掛けたのがきっかけ。水着素材のマスク製造で実績のあった富樫縫製が打診を受け、生地を調達。試作品を厚労省に提案し、認可を受けた。受注額は約10億2000万円。

 同社は、ワークサポートスーツなどの自社製品開発で下請けからの脱皮を目指している。こうした考えを業界に波及させることを狙い、企業グループをつくって参加企業に生地と製造ノウハウを提供し、生産することにした。生地は通気性がなく、水分を通さないラミネート加工の不織布などを使用。10月末までに4回に分けて納品。若手社員らでプロジェクトチームをつくり、生産管理に当たる。

 同社の冨樫三由社長は「地方の縫製会社でも一丸になれば、大手に負けない商品を作れることを証明したい」と話している。