アクアマリンふくしま開館20周年!生物の多様性を伝える企画展

 
開館20周年を記念した企画展に見入る来場者=15日、いわき市・アクアマリンふくしま

 いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは15日、開館20周年を迎えた。節目を記念した企画展「シーラカンスからメダカまで―さまざまな生き物が暮らす水の惑星『地球』」が同館1階マリンホールで始まり、生物の多様性を伝えている。

 企画展では、太平洋やインド洋など世界の海に広く生息しているカシワハナダイなど22種類の魚を展示している。来場者は水槽に顔を近づけて楽しそうに見ていた。

 同館は2000(平成12)年7月15日に開館。シーラカンスやサンマの調査・研究をするなど生物の生態解明に取り組んできた。安部義孝館長(79)は「失敗や成功を経験しながら20周年を迎えた。自然に親しめる水族館として挑戦を続けたい」と話した。

 震災乗り越え「20周年」

 15日に開館20周年を記念した企画展「シーラカンスからメダカまで」が始まったいわき市小名浜のアクアマリンふくしま。写真展「アクアマリンふくしまと歩んだ20年」も同時に開幕し、来館者が同館の歴史を振り返りながら、地球上のさまざまな魚の生態に理解を深めている。

 同市の女性(38)は、次女(2)と来館。「娘の誕生日のお祝いで来た。アクアマリンふくしまと同じ誕生日だったなんて驚いた」と笑顔を見せた。年間パスポートを持ち、30回以上訪れているファン。東日本大震災による津波の被害も目の当たりにしていた女性は「津波で水槽も壊れたが、ここまで立ち直ったことは本当にすごい」と20年の歩みに思いを寄せる。「生き物の観賞だけでなく、触れ合える体験型イベントや企画展などもたくさんあり、親子で楽しめる」と話した。

 企画展では、地球の特定の場所に生息する固有種や、幅広く生息する広域分布種などの22種類の魚を展示、生物多様性が人々の生活に影響していることなどを伝えている。

 企画展を担当した統括学芸員の岩田雅光さん(54)は「シーラカンスのように長い間姿を変えていない魚や、メダカのようにさまざまな種類に分かれたり、人の手でつくられたりする魚がいる。生物多様性について難しく考えず、見て感じてほしい」と語る。同館を訪れた仙台市の70代男性は「さまざまなメダカの種類がいると思わなかった。勉強になる展示が多く、楽しめた」と話した。