『悪しき疫病』収束を願う!相馬野馬追 相馬太田神社で例大祭

 
新型コロナウイルス感染症の早期収束を願い例大祭に臨む中ノ郷騎馬会員ら=26日、南相馬市・相馬太田神社

 相双地方の国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は26日、南相馬市原町区の相馬太田神社で例大祭が厳かに執り行われた。参列者は神前に対し、新型コロナウイルス禍でも伝統を継承していく決意を報告し、感染症の早期収束を祈願した。

 通常、例大祭は騎馬武者行列や甲冑(かっちゅう)競馬、神旗争奪戦などが繰り広げられる同市原町区の雲雀ケ原祭場地で行われるが、今年は新型コロナの影響で規模を大幅縮小したため、同神社の本殿で行った。

 総大将の相馬行胤(みちたね)氏を迎え、中ノ郷騎馬会員や氏子ら約20人が参列した。騎馬会員が始まりの礼螺(れいがい)を響かせた。佐藤左内宮司が祝詞奏上で地域の平和と安寧を願うとともに「悪(あ)しき流行(はや)りの疫病(えやみ)」の一日も早い収束を神前に祈願した後、参列者が玉串をささげた。

 軍師で中ノ郷騎馬会の中島三喜会長は「全騎馬が神社に集合することがかなわず残念だが、無事に最小限で執行できた。また切磋琢磨(せっさたくま)し、来年こそ多くの観覧客に感動してもらえる野馬追を執行したい」と語った。

 最終日の27日は、同市小高区の相馬小高神社で上げ野馬の神事などを行う。