「チャレンジ感じられる場所に」 道の駅なみえ東山駅長が決意

 
来場者と歓談する駅長の東山さん(左)。「道の駅も従業員も成長していきたい」と誓う

 全町避難を経験した町の復興のシンボルとなる道の駅の誕生に関係者、町民に笑顔が広がった。

 「農業や漁業など浪江で広がるたくさんのチャレンジが感じられる道の駅にしたい。地域の魅力や元気を発信していく」。駅長を務める東山晴菜さん(35)は、オープニング式典で力強く語った。新型コロナウイルス感染拡大の影響でオープンがずれ込んだ。それでも「地域の人が毎日でも訪れたい場所、避難している人たちが戻った時にほっと一休みできる場所になる」。そう信じて準備を進めてきた。「地域で広がっているチャレンジや成長とともに、道の駅や商品、サービス、従業員も成長していきたい」と誓う。

 町外で避難生活を送る町民らも訪れた。福島市に避難する男性(82)は「いろいろな人が訪れ、にぎわう場所ができた。復興に向けて一つ一つ階段を上っている」と歓迎。自宅のある地区は帰還する人が少なく、住宅の解体など町の風景も変わっているが、「道の駅ではなじみの人にも会うことができた。これからも立ち寄りたい場所になる」と期待する。

 震災と原発事故で、町内の農業や水産業は打撃を受けた。道の駅の産地直売所には地元の新鮮な野菜や海産物が並ぶ。「地元で作った野菜を地元で販売できる場ができた。農業の復興にとっては大事なことだ」と同町北棚塩でタマネギを栽培する男性(70)は喜ぶ。手掛けるのは「浜の輝」という甘みに特色のある品種。道の駅オープンに合わせてタマネギが振る舞われ、来場者からは、どのような料理に合うかなど質問が寄せられていた。佐々木さんは「こうやって消費者と直接やりとりできるのも、道の駅ができたから。交流の場として活用していきたい」と意気込んだ。