「帰省断念」「注意して会う」悩む首都圏との往来 お盆の帰省

 

 新型コロナウイルスの感染拡大で自粛ムードが高まる中、始まったお盆の帰省シーズン。「高齢の親に感染させたくない」「対策を徹底して家族に会う」。それぞれが現状を踏まえ、帰省をする、しないを決断する。

 県内で行われたPCR検査で感染者が確認されていない会津地方。喜多方市に実家のある千葉市の主婦(37)は「地元で初の感染者にはなれない。帰省する予定だったが断念した」と残念そうに話す。

 感染リスクを避けるため、人出が多いお盆期間ではなく今月初旬に帰省予定だったが、1歳7カ月の長男が熱を出し断念した。「近所のスーパーでも感染例があり危機感はある。実家に県外ナンバーの車が止まっていたら近所の人も嫌がるかもしれないし、高齢の親や友人を感染させるわけにはいかない」と胸の内を語る。「やっと話すようになった、かわいい盛りの長男を家族に見せたいという思いはある。1歳ぐらいからずっと会わせていないし」。声に無念さがにじむ。

 いわき市の男性(75)は東京に暮らす娘家族2組が帰省しない。正月と盆には総勢十数人が集まっていたといい、「残念だが、今の状況では国民一人一人が我慢することが務め。テレビ電話などで顔が見られるから、それで我慢」と気丈に振る舞う。大型連休に続き孫7人にも会えない夏に「早く感染を食い止めて、顔と顔を合わせて話したい」と願う。

 一方、東京都の女性(22)は郡山市に帰省することを決断。「万が一自分がウイルスを持っていたらどうしようという不安もあり、帰るまできちんと感染対策を徹底する」と話し「高速バスに消毒液を持参してマスクを着用する。帰省後も外出を最低限にして、基本的には家にいる」と気を引き締める。「家族全員そろうことができるのはお盆と正月のみ。少しでも家族と過ごしたい」