疫病退散へ黄金色の輝き復活 会津若松「萩之原六地蔵尊」補修

 
黄金色の輝きを取り戻した六地蔵尊の前で行われた開眼法要

 本堂に安置されている6体の木像の補修を終えた会津若松市門田町一ノ堰の「萩之原六地蔵尊」(一ノ堰の六地蔵尊)で7日、補修円成記念開眼法要が行われた。日本美術展覧会(日展)入選歴もある同市の彫刻師武藤義且さん(66)の手で補修された木像はかつての黄金色の輝きを取り戻した。

 木像の補修は小林正明住職(65)が5年前から計画。新型コロナウイルスの感染拡大を受け「こんな時だからこそ補修を成し遂げ、疫病退散を成就しよう」と補修を決断した。

 武藤さんは岩座と蓮華座から1体ずつ木像を下ろして傷んだ部分を補修し、金箔(きんぱく)を張った。武藤さんは「かなり傷んだ部分もあったが、できる限り見栄えよく直した。完全修復は後世の方々に託したい」と語る。

 開眼法要はコロナ対策のため約20人に限定し行われた。23、24の両日は、同所で例年通り祭礼も行われる。小林住職は「念ずれば花開く。持物の補修などは進めていたが、こうして立派なお姿になられ、疫病退散だけでなく多くの願い事をかなえていただけるだろう」と話した。

 萩之原六地蔵尊は1090(寛治4)年の創基と伝えられ、今年は創基930年に当たる。多くの信仰を集め、「二つ子参り」でにぎわったほか、門前で販売された名物の「棒たら煮」も人気を集めた。

 今年は中止されたが、境内で行われた「一ノ堰盆踊り祭り」に合わせて会津鉄道の臨時駅が開設されたこともある。