食材や食器『福島県産』にこだわり いわき「向志満」総料理長

 
県産品の魅力発信に取り組む(左から)高木さん、小松さん、近藤さん

 いわき市草木台の料理店「向志満(むこうじま)」総料理長の小松一洋さん(41)は地元の食材と特産品を料理に取り入れ、本県の魅力発信に取り組んでいる。

 小松さんはいわき市遠野町出身で「地元にある素晴らしい食材や伝統の品をぜひ堪能してほしい」と本県への思いを料理に込める。食材はもちろんだが、料理を提供する食器なども地元産にこだわっている。

 新店舗の「和楽旬彩(わらくしゅんさい)向志満 ときわ」では、県産品を心行くまで楽しめるよう工夫した。お造りの板皿や杯などは、東京電力福島第1原発事故で浪江町から避難し、いわき市に工房を構えた大堀相馬焼・陶吉郎窯の陶芸家近藤学さん(66)の作品を選んだ。

 青みがかった黒色で、器の表面には銀色の細かな水玉模様があり、料理に合う色合い。近藤さんは「常磐ものの魚を高級感漂う黒で引き立たせたい」と話す。

 テーブルマットには、小松さんの古里であるいわき市遠野町で約400年以上の歴史がある遠野和紙を採用した。遠野町地域づくり振興協議会長の高木忠行さん(65)は「なんとか継承していこうと努力している中で、地元で使ってもらえてうれしい」と声を弾ませた。

 使用する食材は石川町の「石川はちみつ牛」、本県沖で取れた魚など県産品を準備した。小松さんは「食材のおいしい食べ方を提供するのが仕事。ぜいたくなひとときを過ごしてほしい」と願いを込める。月曜日定休。完全予約制。問い合わせは同店へ。