モモ狩り減ったけど...関東からの注文殺到 直売所「昨年の倍」

 
農産物直売所でモモの発送を依頼する購入者(左)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、福島市の観光果樹園ではモモ狩りを楽しむ客が減る一方で、農産物直売所には関東圏からモモの電話注文が殺到している。お盆休みに合わせた帰省者や観光客が減っていることが要因とみられ、関係者は異例の夏への対応を余儀なくされている。

 モモ狩りが楽しめるまるえ観光果樹園では例年より客入りが少なくなっている。園主の男性(70)は「お盆は駐車場が満車になるが、今年は駐車場に車が半分しか埋まらない」と嘆く。

 お盆は例年、関東ナンバーの車が多く止まるが今年は違う。宮城、いわき、会津などの近隣の車が多い。男性は「お盆は稼ぎ時だが、コロナだからしょうがない」と肩を落としつつ「多くの人が来て密になっても大変だから、ゆっくり楽しんでもらえれば」と前を向いた。

 JAふくしま未来農産物直売所ここら吾妻店では、東京や千葉に住む人からのモモの電話注文が昨年の倍に増えた。大内拓也店長(48)は「注文の電話が鳴りっぱなし。『直接買いに行くことができないからモモを送ってほしい』とたびたび言われる」と話した。

 来店していたいわき市の会社員、男性(61)は、関東圏に住む子どもに贈るモモを買いに来たといい、「モモを見て、福島を思い出してほしい」と願いを込めた。