大切な古里...新たな決意 川内・盆の成人式、感染防止策を徹底

 
恩師(左)と再会し、思い出話に花を咲かせる新成人ら

 県内では15日、五つの村で「盆の成人式」が行われた。例年は会津地方を中心に十数町村で行われるが、新型コロナウイルスの感染拡大により、延期する自治体が相次いだ。このうち、浜通りで唯一の「盆の成人式」を行った川内村では、新成人28人のうち11人が出席し、大切な古里で大人としての決意を新たにした。

 川内村の今年の新成人は、川内小4年生のときに、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経験し、全村避難を余儀なくされた。今回の式で、震災後に初めて再会した新成人もいた。会場の村コミュニティセンターでは、受付で検温や手指消毒を行ったり、座席の間隔を空けたりするなどの感染防止策を徹底。交流パーティーは取りやめとした。

 式では、遠藤雄幸村長が秋元美空(みく)さん(19)=菅原学園仙台総合ペット専門学校2年=に成人証書を手渡した。新成人を代表して、双葉地方森林組合に勤める三瓶将哉さん(19)が「それぞれ進んだ道で成長し、社会に貢献できるよう努力したい」と誓いの言葉を述べた。

 式後には、恒例の1分間スピーチが行われ、出席者や恩師が近況の報告や目標を語った。

 県農業総合センター農業短期大学校水田経営学科2年の遠藤圭悟さん(19)は「来年は村に戻り、農業を引っ張っていきたい。このような機会でしかみんなと会えない。再会できて良かった」と語り、晴れの日の思い出を心に刻んだ。