家庭クラブ研究で大臣賞 耶麻農高・鵜川さん、免疫高める食事考案

 
文部科学大臣賞を受賞した鵜川さん(中央)と研究を一緒に続けた石川さん(左)、大関さん

 耶麻農高ライフコーディネート科3年の鵜川美涼さん(18)は、第68回全国高校家庭クラブ研究発表大会ホームプロジェクトの部で最高の文部科学大臣賞を受賞した。がん闘病中の母真由美さん(50)のため、仲間と一緒に免疫力を高める食材の研究や、おしゃれなキャップ作りなどをした成果が認められ、同校で初めて全国約1400校の頂点に立った。

 鵜川さんが中学2年の時、真由美さんの卵巣がんが見つかり、その後千葉県の病院で手術した。通院のため離れて暮らしている。

 同校に入学した鵜川さんは真由美さんの病気の回復を支えようと、同級生の生徒(18)、大関育美さん(18)と3人で、「母の笑顔満開~病気にかつ!新習慣」をテーマに1年の時から研究を続けてきた。

 ストーマ(人工肛門)のため外出を控えたり、おしゃれをする機会が少なくなった真由美さんのため、ストーマ袋の防水カバーやこうじを使った消臭カプセルを作った。治療で髪が伸びない悩みを解消するため外出用キャップも手作りした。

 免疫力を高めるため、薬草を乾燥させてお茶にしたり、発酵菌を毎日摂取できるようチーズ、キムチ、納豆などの免疫食材をカードにした「毎日みそ汁週間ノート」を製作したりした。おいしいみそを食べてもらおうと、こうじが2倍入った「倍糀みそ」も仕込み、真由美さんに届けた。

 大会に向けて鵜川さんは発表、大関さんはパソコン、石川さんは全体構成を担当し、協力して発表内容を考えた。地方、県、ブロック大会と勝ち進み、富山県で開かれる全国大会で発表する予定だったが、新型コロナウイル感染症の影響で中止に。動画を制作して審査を受ける形となり、7日に結果が発表された。

 真由美さんから「良い研究をして病気の人の助けになれるといいね」と感謝の言葉を受けた鵜川さんは「3人で続けてきて良かった。研究のおかげで母を支えることができた」と笑顔を見せた。今後介護の道を目指すという。真由美さんの療養生活は続くが、鵜川さんは「母の笑顔が続くようサポートしたい」と誓う。