サンマ漁船6隻小名浜出港 いわき、昨年の漁獲量下回る見通し

 
小名浜港を出港するサンマ漁船=17日午後3時ごろ、いわき市

 大型サンマ漁船(100トン以上)の棒受け網漁が20日に解禁されるのに先立ち、本県船籍などのサンマ漁船6隻が17日、いわき市の小名浜港を出港した。サンマ長期漁海況予報によると、漁期(8~12月)を通じた来遊量は、過去最低の不漁に見舞われた昨年を下回る見通し。

 このうち、同市の江名漁協に所属する「第38福吉丸(ふくよしまる)」(170トン)は北海道東沖などで漁を行い、11月ごろに本県沖に南下する見込み。船団や単独でサンマ漁に臨む予定で、出港後は待機場所となる北海道根室市の花咲港に立ち寄り、漁場に向かうという。

 船を新調するため、約30年間ともに過ごした同船と最後のサンマ漁となる甲板長の比佐修さん(60)は「今年も漁獲量が少ないと話を聞いている。厳しい状況だが、懸命に漁に励みたい」と意気込んだ。

 水産庁によると、サンマは公海で成長した後、日本近海に夏から秋にかけて来遊するが、海水温の上昇などの影響で来遊が減少しているという。またスーパーの店頭などに並ぶ、おおむね29センチの1歳魚の平均体重も昨年を約10グラム~20グラム下回る見込みという。