テークアウトをタクシー配達 若松市と福島大、東山温泉宿泊客に

 
飲食店でプロジェクトへの参加を呼び掛ける学生ら

 会津若松市東山温泉の宿泊者に、飲食店のテークアウト商品をタクシーで配達するプロジェクト「届け!おみせごはん」が9月1日にもスタートする。観光客にご当地グルメを手軽に味わえる機会を提供し、新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが落ち込むタクシーや飲食店の利用促進につなげる。

 感染拡大を受け、特例的にタクシー事業者に認められた食料品の有償貨物運送の制度を活用し、会津若松市と福島大の吉田樹ゼミが企画。タクシー事業者5社と市内中心部の飲食店などが参加する。

 利用者は参加飲食店に電話で直接注文し、飲食店から依頼を受けたタクシーの運転手が代金を立て替えて商品を受け取り、旅館などへ届ける。注文者は商品代金と配達料を支払う。配達料は一律900円。このうち、注文者が支払うのは500円で、残りの400円は参加協力への謝礼として吉田ゼミが負担する。開始時は東山温泉の旅館2施設の宿泊者を対象に利用を呼び掛けるが、市内中心部の家庭などへも配達する。

 吉田ゼミの学生約20人が飲食店を掲載するホームページや客室に設置するチラシなどを作成。19、20の両日は会津若松市の飲食店を訪問し、プロジェクトへの参加を呼び掛けている。

 プロジェクトの実施期間は特例制度が適用される9月30日までだが、特例制度の期間が延長された場合、10月以降も継続する方針。

 吉田樹准教授は「タクシーや飲食業など、地域の産業を結び付けて新たなビジネスモデルを構築したい」と話した。