国際教育拠点に「町有地」 楢葉・誘致場所、Jヴィレッジ近く

 

 政府が浜通りに整備を検討する国際教育研究拠点を巡り、誘致を表明している楢葉町はJヴィレッジ(楢葉町、広野町)近くの町有地を誘致場所に設定した。来年度から10年間のまちづくり施策の最上位計画「第6次町勢振興計画」に誘致場所を盛り込む方針で、政府にアピールを強める。

 町が20日の町議会全員協議会で誘致場所を含む同計画の基本構想案を示した。誘致場所は、Jヴィレッジ北西の国道6号沿いで、JR常磐線Jヴィレッジ駅も徒歩圏内にある交通利便性を踏まえた。国道を挟んだ西側には東京電力福島第1原発の廃炉に向けた研究拠点「楢葉遠隔技術開発センター(モックアップ施設)」や企業が集積する楢葉南工業団地がある。町は誘致場所や工業団地を含む一帯を「産業再生・研究拠点ゾーン」と位置付け、拠点とモックアップ施設、地元企業などの連携を通して産業再生を加速化させる構想を描く。

 また、誘致場所から北に約3.5キロの国道6号沿いの商業施設や災害公営住宅が集まる復興拠点周辺に、研究者向けの住居用地を確保する計画も基本構想に盛り込む方向で調整する。一帯を「新たな街並み形成ゾーン」とし、住民と研究者が共生し、にぎわい創出の核となるまちづくりを進める方針。町は来年3月の町勢振興計画の決定を目指す。

 同教育研究拠点を巡っては複数の自治体が誘致に意欲を示している。このうち、富岡町は誘致を表明。浪江町も誘致に意欲を示し、南相馬市の経済団体は市に対して誘致活動に積極的に取り組むよう要望している。