郡山・介護妻殺害に猶予判決 地裁郡山「強く非難はできない」

 

 郡山市のマンションで昨年10月、女性=当時(88)=が殺害された事件で、殺人の罪に問われた夫の本籍郡山市、住所不定、無職、被告男(64)の裁判員裁判判決公判は21日、地裁郡山支部で開かれ、須田雄一裁判長は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 須田裁判長は判決理由で、被告が妻の介護をほぼ1人で担い、経済的に余裕がない中で転居を迫られるなど「問題が重なったことに耐えかねて殺害を決意した」と経緯を説明。相談すれば介護や転居費用の負担を軽減できる余地があったことを指摘した上で、被告が精神的に追い詰められていたとして「問題解決のための手段を尽くす余裕がなかったとも考えられ、強く非難することはできない」と結論付けた。加えて、自首したことや、遺族が被告に厳罰を望んでいないことなどから、執行猶予付きの判決とした。