福島県産米「抽出検査」開始 20年度から、検査は早場米40点

 
ゲルマニウム半導体検出器で早場米の玄米を検査する県農業総合センターの職員

 本年度から行われる県産米の抽出検査を巡り、県は24日、郡山市の県農業総合センターで、収穫時期が早い「早場米」の検査を始めた。検査の様子が報道陣に公開された。

 抽出検査は、県が検査前に出荷自粛を要請した上で、357の旧市町村ごとにコシヒカリなどの「一般米」は3点、「早場米」は旧市町村または生産者ごとに1点を調べる仕組み。食品に含まれる放射性物質の基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下が確認できた旧市町村から要請を解除する。

 この日、検査したのは、県が採取した二本松市旧大平村産と大玉村旧大山村産の「五百川」、会津坂下町旧若宮村産の「瑞穂黄金」。まず1キロずつの玄米が入った袋の表面線量を放射線測定器(サーベイメーター)で測定した後、玄米をゲルマニウム半導体検出器で約10分かけて検査した。検査結果は25日に公表される。

 早場米は同センター、一般米は県外3カ所の民間分析機関で検査され、検査点数は早場米が約40点、一般米が約千点になる見通し。9月中旬以降、一般米の検査が行われる。

 県産米は2015(平成27)年産以降、基準値を全て下回っている。県は基準値を超えるコメが通算5年間出ないことを条件に、抽出検査に移行する方針を示していた。

 1950年当時にあった406の旧市町村のうち、全袋検査の対象となる48市町村とコメを作付けしていない1村を除く357市町村が抽出検査の対象となる。県水田畑作課の渡辺敏弘主幹は「放射性物質検査がなくなるわけではなく、手法が変わる。検査結果を迅速に消費者に公表していきたい」と述べた。