福島県産品「輸出額」過去最高! 19年度、アルコール類が好調

 

 県は24日、2019年度の県産品輸出額が約7億3200万円(前年度比12%増)に上り、調査を始めた12年度以降で最高になったと発表した。約4億8300万円(同8%増)のアルコール類、約1億1900万円の農畜産物(同8%増)がいずれも過去最高となり、実績を押し上げた。

 アルコール類、加工食品、農畜産物、工芸品について調査した。アルコール類のうちウイスキーや焼酎、果実酒などのリキュール類が約2億5700万円(同10%増)となり、日本酒の約2億2500万円(同6%増)を上回った。

 県によると、海外で評価の高い県産のウイスキーや果実酒が堅調に伸びたほか、米ニューヨークの販促コーナーを中心に県産日本酒の魅力が一層周知された。アルコール類の輸出先は約2億700万円の米国がトップで、フランスやカナダにも輸出された。農畜産物は、リンゴやナシ、モモの果実を中心に、県が原発事故後に重点を置くタイなどの東南アジアで輸出を伸ばした。

 麺類や果物の加工品、甘酒、みそなどの加工食品は約5000万円(同19%減)で、米国の約1600万円が最高。減少の主な要因は、のりを生産する県内大手が製造拠点を海外に移したためという。米国から川俣シルクの引き合いが多かった工芸品は約8000万円(同154%増)に伸びた。

 ただ、本年度は新型コロナウイルス感染症に伴って世界的に外食産業が低調で、県産農産物の輸出量は7月末現在、前年同期比で約4割減の42トンにとどまっている。輸出金額をけん引するアルコール類の試飲販売会も開催が難しく、県は「非常に厳しい状況。世界の感染状況を踏まえて販促活動を展開するなど、コロナの収束後を視野に対応を検討していく」(県産品振興戦略課)としている。