「福島県合唱コンクール」開幕 晴れ舞台!新型コロナ対策万全

 
美しい歌声を会場に響かせる安積高の生徒=29日、郡山市

 第74回県合唱コンクールは29日、郡山市のけんしん郡山文化センターで開幕した。初日は高校と高校音楽祭の両部門が行われ、高校部門で金賞・県教育長賞に郡山が輝いた。金賞にはほかに6校が選ばれた。県合唱連盟などの主催。最終日の30日は小学校、おかあさん、中学校の各部門が行われる。

 高校部門では、新型コロナウイルスなどに伴う出場辞退により、当初より3校少ない20校が参加し、ハーモニーを響かせた。

 コンクールは、郡山市の合唱練習で新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生した影響で、無観客で開催されている。インターネットで有料配信されている。

 「集大成」仲間に感謝 安積高合唱部

 「全国大会の中止は不運だったが、不幸ではなかった」

 高校生活の「集大成」と位置付けて県大会に臨んだ安積高合唱部の部長馬場美桜さんは発表後、仲間に感謝しながら、これまでの歩みに胸を張った。

 同校合唱部は6月初旬から徐々に部活動を再開。しかし、ほかの部活の大会が中止となる中で、3年生9人は受験と部活動を続けるかで心が揺れていた。「みんなで最後まで頑張ろう」。馬場さんの呼び掛けなどで3年生は大会に臨む覚悟を決めた。

 県大会に向け、平日1時間程度、マスクを着用し、換気を徹底してパート練習を中心に行ってきた。マスクを着用しての練習で発音に苦戦していたが、工夫を凝らしながら本番に臨んだ。

 顧問を務める鈴木敦教諭は「生徒は困難に対して最善を尽くしていた。音楽だけではなく、人間的にも成長した」と目を細める。馬場さんは「音楽が好きという気持ちがあれば楽しさを見いだすことができる。全力で駆け抜けることができた」と笑顔を見せた。

 検温と消毒、接触は避ける

 県合唱連盟は、大会直前のクラスター発生を受け、新型コロナ対策を大幅に強化した上でコンクールを開催した。

 入場前には、アルコール消毒液での手指消毒とサーモグラフィーを使用した検温を実施。入退場経路を指定し、出演校同士で接触がないよう配慮した。

 発表の合間には、係員がピアノの鍵盤を除菌液で消毒したり、除菌した後にモップで清掃したりするなど感染予防を徹底した。

 生徒はステージ上で、2メートル以上の間隔を空けて歌声を披露。成績の発表が会場で行われないことから、大半の生徒は演奏が終わるとすぐに会場を後にした。