最後の週末...「たくさんの思い出ある」 中合福島店・31日閉店

 

 中合福島店閉店前の最後の週末となった29日、デパートとの別れを惜しむ大勢の買い物客が訪れた。

 「たくさんの思い出がある。最後の買い物となってしまい残念だが、ありがとうという気持ちでいっぱいです」。店に20年近く通った福島市の専業主婦(70)は感謝を口にした。最後に、バッグを購入したという。

 市内の60代女性は、最後にデパートの雰囲気を感じようと来店し、「地下から最上階まで全て見たが、人が多かった。慣れ親しんだ中合が閉店するなんて寂しい」と話した。

 市内の男性(66)は妻(63)と訪れ、箸を購入した。結婚式を中合と同じビルにあったホテル辰巳屋で挙げるなど、夫婦にとってここは思い出の場所だという。男性は「閉店まで毎日通う」と名残惜しそうに語り、妻はおなじみの青と白色の紙袋を眺め、「額に入れて飾っておこうかな」とつぶやいた。

 駅前の顔の最後を写真に収めようと、多くの市民がカメラやスマートフォンをビルに向けた。福島市の会社員、男性(19)は「もう(中合を)見られないと思い、写真を撮りにきた」と話した。