内堀知事「福島県に第2波」 新型コロナ感染、新たに3人確認

 

 県などは31日、県内で新たに3人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の感染確認は15日連続で計162人。8月の感染者数は72人で、政府による緊急事態宣言が出された4月の69人を上回り、1カ月の感染者数として最多となった。内堀雅雄知事は31日の定例記者会見で「(感染拡大の)第2波の状況にある」との認識を初めて示した。

 8月に入り県内では郡山市と二本松市で計2例のクラスター(感染者集団)が発生。特に20日以降は1日に5人以上の感染が相次ぐなど感染拡大が目立っている。内堀知事はマスク着用などの感染防止対策の徹底を改めて県民に求めた。

 ただ政府の分科会が示した地域の感染状況の指標では、最も落ち着いているステージ1(散発的発生)だと説明。県は、医療機関への入院とホテルでの宿泊療養を合わせて629床を確保するほか、PCR検査態勢も1日最大600検体に拡充しており、内堀知事は「入院患者の受け入れ態勢は十分確保できている。治療に専念できる態勢を継続していく」と述べた。

 31日に感染が確認されたのは福島市の70代男性と会津若松市に住む20代の会社員女性、中島村の80代男性の3人で、同村では初めての感染確認となった。3人はいずれも軽症で入院中。

 福島市の男性は、26日に感染が確認された同市に住む二本松市職員の同居家族の知人。30日のPCR検査で陰性となった後に発熱やせきの症状が現れ、31日に改めて検査を受けた。

 会津若松市の女性は味覚異常などがあり、31日に抗原検査を受けた。中島村の男性は30日に39度の発熱があり、31日に抗原検査を受けた。2人の感染経路は現時点で不明という。

 県内では「第1波」とされる5月8日までに81人の感染を確認。その後は40日間にわたって新たな感染は確認されなかったが、6月に1人、7月に7人の陽性が判明、8月に入ってからは拡大傾向を示している。仲村究福島医大准教授(県アドバイザー)は「新たな感染者を出さず、クラスターの発生を防止することが大事。体調異常を感じた時には出勤せず、早めに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けた。

 いわき90代女性「退院」

 いわき市は31日、入院していた同市の90代女性が退院したと発表した。女性は6日に検査で陽性が判明していた。また県は重症だった患者1人の症状が改善し、県内の重症者が1人になったと発表した。