災害公営住宅で67歳男性「孤独死」 南相馬・小高、外傷はなし

 

 南相馬市小高区の市営の災害公営住宅に住む男性(67)が、誰にも気付かれないまま「孤独死」していたことが2日、市への取材で分かった。

 市によると、男性の遺体は8月29日に発見された。男性は家族4人で入居すると市に申請していたが、実際は家族の仕事の都合などで、ほとんど1人暮らしだったという。郵便ポストに新聞がたまっていたことを不審に思った配達員が市議に相談。市議が男性方を訪れ、鍵が開いていた窓から入ると、室内で男性の遺体を見つけた。近隣住民が同24日ごろ、ごみ出しをする男性を見掛けていた。発見時は死後数日程度経過していたとみられる。

 南相馬署は遺体に外傷がないことなどから事件性はないとみている。市によると、男性は震災と原発事故の影響で一時、同市鹿島区の仮設住宅に避難。2016(平成28)年9月から同団地に入居していた。同居家族がいるとして、男性は市や市社協による見守りなどの公的サービスを受けていなかった。