安藤ハザマが不適切発注 浪江復興工事、下請けから接待や現金

 

 環境省は2日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴い浪江町で行われた工事で、受注したゼネコンの安藤ハザマ(東京都)が下請け企業に原価を過大計上した発注をし、下請け企業から「社会通念を逸脱する」接待や現金の贈与を受けたと発表した。同社に企業統治の強化とコンプライアンス(法令順守)の徹底を求めた。

 同省によると、対象は2014(平成26)~15年に浪江町で行われた災害廃棄物や片付けごみの仮置き場の整備工事。同社の不適切な行為が一部報道で報じられたことを受けて調査し、事実であることを確認した。

 関係した従業員はすでに退職しているという。同省は提供された現金の額や接待の内容などを明らかにしていない。

 また、同省の聞き取りの結果、安藤ハザマ以外の2社でも、民間企業が発注した復興関連工事で従業員が下請け企業から社会通念を逸脱する接待を受けたとの報告があったという。

 同省は日本建設業連合会や全国建設業協会に対しても、会員企業の法令順守の徹底と下請け事業者への指導体制を再点検するよう要請した。

 同省は「民間企業間の取引の中で生じたことではあるが、本県の環境再生事業全体の信頼が失墜しかねない問題だ」としている。