抗菌新製品3種類、いわきの企業開発 福島県マッチング事業第1弾

 
トラスト企画が開発したクッション素材

 素材開発などを手掛けるいわき市のトラスト企画は、大企業が持つノウハウを活用し、抗菌、脱臭などの効果を持ったクッション素材など3種類の新製品を開発した。県のマッチング事業を活用した製品化第1弾となる。

 開発には、富士通の開放特許「光触媒チタンアパタイト樹脂練り込み技術」を取り入れ、既存の製品に抗菌、抗ウイルスなどの機能を付与した。クッション素材は医療、介護施設向けのマットレス、防災用品としての活用などを想定している。クッション素材のほか、抗菌、抗ウイルス性のコーティング剤と繊維素材を開発した。

 昨年度から始まった大企業の開放特許などと中小企業の技術をマッチングさせる県の事業を活用した。開放特許とは権利者が他者に利用してもらうことでライセンス料を受けられる制度で、マッチングを通じて新製品の開発につなげる。

 3日にいわき市で発表会が行われ、同社の宮野悦甫社長は「皆さまの役に立てる商品を引き続き開発していきたい」と語った。

 県は同事業を通じて企業の新商品開発を後押ししたい考えで、宮村安治県商工労働部長は「製品化第1号を発信し、次の企業が現れることを期待したい」と話した。