「JA概算金」福島県6年ぶり下落 新型コロナ影響、需要減に拍車

 

 全農県本部運営委員会は8日、各JAがコメ生産者に仮払いする「生産者概算金」の基準となる2020年産米の「JA概算金」を決めた。コシヒカリなどの主要銘柄は6年ぶりの引き下げとなり、19年産比で2.5~5.7%程度下落した。

 全国的にコメ需要量の減少が続く中、新型コロナウイルス感染症の影響でさらに需要が落ち込んでおり、全国的な在庫の積み上がりを反映した格好となった。

 1等米60キロ当たりの下げ幅は300~700円。主力品種のコシヒカリは最も高い会津が1万2600円で前年比600円減、外食などの業務筋から好評の県オリジナル水稲品種「天のつぶ」は1万1500円で同700円減となった。

 全農県本部によると、国内の主食用米の需要量が年10万トン程度の減少が続く中、19~20年は前年より22万トン減少。国内の民間在庫量(6月末時点)は前年同期比12万トン増の201万トンに上り、新型コロナに伴う自粛で外食産業が低迷し、供給過剰が懸念されている。

 このため他県の概算金も新潟県のコシヒカリが900円減、宮城県のひとめぼれが700円減となるなど厳しい状況だ。全農県本部は、事前契約で9割の販売の見通しが立っており、担当者は「安定取引を進め、変動幅を抑えていきたい」としている。