勢津子さまの遺徳顕彰 会津若松・御薬園で「重陽祭」

 
重陽閣で献花する宮森委員長

 会津松平家から皇室に嫁ぎ、戊辰戦争で「朝敵」とされた会津の人々に希望を与えた、秩父宮妃勢津子さまの遺徳を顕彰する「重陽祭」は9日、会津若松市の国指定名勝会津松平氏庭園御薬園の中にある重陽閣で行われた。

 秩父宮妃勢津子殿下顕彰委員会、在京の会津出身者でつくる会津会、御薬園を管理運営する会津若松観光ビューローの主催。勢津子さまが誕生した9月9日の「重陽の節句」に合わせ、2005(平成17)年から毎年行っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、今年は役員有志約10人で行った。

 宮森泰弘同委員会委員長は、帰郷した勢津子さまの歓迎・奉祝会が会津まつりで行われている提灯(ちょうちん)行列の起源になったことに触れ「小さくても長く続けていくことが大事だ」とあいさつした。宮森委員長、林健幸同委員会事務局長、高久栄一郎会津会地元幹事、池田哲哉会津若松観光ビューロー専務らが勢津子さまをしのび次々に献花した。

 重陽閣は勢津子さまが成婚報告で帰郷した際に東山温泉に新築された建物で、1973(昭和48)年に御薬園に移築された。1階には勢津子さまを顕彰する「想ひ出の部屋」も併設されている。2003年には重陽閣横に勢津子さまの顕彰碑が建立された。