武道多彩!合わせて16段 棚倉の英語指導講師・イエクリーさん

 
弓の腕前を披露するイエクリーさん

 剣道5段、杖道(じょうどう)4段、居合道4段、弓道3段。流鏑馬(やぶさめ)や三味線もたしなむ。日本人と遜色ない経歴や趣味を持つのは棚倉町教委の英語指導講師シャノン・イエクリーさん(36)だ。

 イエクリーさんは米国ミネソタ州出身。現在は棚倉町の5小学校と中学校で英語を教えている。単独で英語授業ができる「中学校教諭特別免許状(英語)」の資格を2018(平成30)年に取得し、小中学校の英語教育の質の向上に努めている。

 イエクリーさんが日本に興味を持ったのは高校生のころ。「日本の漫画やアニメなどを通じて、もっと知りたくなった」と振り返る。18歳の時に秋田県に1年間留学。その後、ミネソタ大ツインシティー校に入学した。

 その間に日本の武道にも出合い、現在まで続けている。イエクリーさんにとって日本の武道とは「技だけでなく、自身の心や精神も磨ける」とのことだ。

 イエクリーさんが棚倉町に来たのは07年4月。県教委などに英語教師の仲介などを行う派遣会社から紹介されたのがきっかけ。最初は右も左も分からなかったが、城下町で自然豊かな場所だったこと、そして町民の心の温かさに触れ好きになっていった。今では町内のスポ少で剣道を指導するなど、すっかり町の一員となっている。日本語はもちろん、漢字の読み書きもお手のもので、漢字検定準1級を10月に受検する予定だ。

 生徒たちへの授業を通じて、日本の良さを教える機会が少ないことを残念がる。「外国の文化を学ぶのもいいが、まずは自分の国の文化を知ることが大事。日本が好きな生徒たちが増えるよう教えていきたい」。今春に日本の永住権を取得、将来は自分の道場を持つことも考えている。

 日本の伝統文化を守り、伝えていくためイエクリーさんは情熱を燃やす。