若松の医療機関でクラスター 福島県、危機感強める

 

 福島医大会津医療センター付属病院(会津若松市)で新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認され、県内の医療機関で初めてのクラスター(感染者集団)に発展した。12日に県庁で記者会見した大田雅嗣病院長(67)は「院内の対策チームを中心に感染防止に努めてきたが、残念なことに感染者が出てしまった」と述べ、水際対策を徹底していた中での感染拡大との認識を示した。

 同病院は感染症指定医療機関として新型コロナの入院病床を確保し、県内の医療体制を支えてきた。一般の入院患者を受け入れる際は医師による問診を徹底し、呼吸器疾患の把握や症状に応じた抗原検査の実施など対策に努めてきたという。

 大田氏は「一人一人の病状をきちんと把握し、疑わしい時は適切な検査を積極的に行う。行動歴を含め、診断の精度を高める必要がある」と強調し、他の医療機関も含め、再発防止に向けて必要な対策を例示した。

 県新型コロナ感染症対策本部事務局次長の三浦爾氏は会見で、「医療機関でのクラスター発生を受け、危機感を強めている」と説明。県内ではここ1カ月で約100人の感染が確認されるなど拡大傾向が続いていることを踏まえ、「検査体制と医療提供体制の充実に引き続き努める」と述べた。