33歳男、死体遺棄・損壊は認める 美里の強殺、強盗殺人は否認

 

 会津美里町で2018年4月、両手首を切断された男性=当時(49)=の遺体が見つかった事件で、強盗殺人と死体遺棄、死体損壊の罪に問われた本籍千葉市、住所不定、無職、被告男(33)の裁判員裁判初公判は14日、地裁郡山支部(須田雄一裁判長)で開かれた。被告は強盗殺人罪について「私は殺していません」と否認。死体遺棄罪と死体損壊罪は起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、被告は仮想通貨の取引名目で男性から多額の出資を受けており、少なくとも900万円の支払いを求められていた、と金銭トラブルがあったことを説明。支払いを先延ばしにしようとしたが、約束していた金銭の一部しか用意できていないことに気付かれ、男性の頭部を鉄パイプで複数回殴って殺害し、金銭の支払いを免れた、と指摘した。

 弁護側は、男性を殺害したのは天野被告ではなく、死体遺棄と死体損壊で共犯の男=同罪で懲役1年8月判決=だと主張。事件後、男が被告に金銭を請求していたほか、事件当時使っていた車の洗浄などを主体的に行っていた、とした。

 検察側は、強盗殺人において被告と男が共犯関係にあった可能性を踏まえ、予備的訴因として、被告が単独もしくは男と共謀して男性を殺害した、とする起訴内容を追加した。