白河市が「思いやり条例」制定へ コロナ感染者差別・中傷解消

 

 白河市は、新型コロナウイルス感染症の感染者らに対する、不当な差別や誹謗(ひぼう)中傷の解消に向けて「白河市思いやり条例」を制定する。17日、開会中の9月市議会に市や市民の責務などを盛り込んだ条例案を追加提出する。市によると、同様の条例は県内初。

 市が15日、発表した。新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者、医療従事者に対する誹謗中傷、差別的扱いなどが全国的に問題となる中、8月には白河市内で感染者が初確認された。市は差別による社会的な孤立を防ぎ、互いに支え合うことができる地域社会を実現しようと、条例の制定を目指す。

 条例案には、市の責務として正確な情報を市民に迅速に伝達し、正しい知識に基づく広報活動や教育活動を行うこと、不当な差別を受けた市民に適切な支援や助言を行うことを明記。市民にも差別などの解消に向けた協力を促す。市は、差別などを受けた市民を人権擁護委員に紹介するなど支援につなげる考え。

 条例案では、新型コロナの感染者だけでなく、障害や性別を理由とした偏見も対象としている。9月議会で議決されれば、10月7日に施行される見込み。

 市の担当者は「(全国的に)誹謗中傷による被害が広まっている状況をなくしたいとの思いで条例案を提出する。市民の皆さんに現状を理解していただき、思いやりを持った住みよい町にしていきたい」と語った。