法相退任・森雅子氏に聞く 「歴代最多の答弁、怒濤の10カ月」

 
在任期間を「怒濤の10カ月間だった」と振り返る森氏

 法相を16日退任した森雅子参院議員(福島選挙区)は福島民友新聞社のインタビューに応じ、数々の問題に直面した在任期間を「怒濤(どとう)の10カ月間だった」と振り返った。(聞き手・執行役員編集局長 小野広司)

 ―在任期間の振り返りを。
 「前大臣の辞任に伴う臨時国会、カルロス・ゴーン被告の逃亡、黒川弘務元検事長の問題と、就任から退任までとにかく大変だった。過去の法相の中でも国会答弁が多く、予算委員会では、黒川氏の問題を巡って歴代最多の答弁回数となった」

 ―肝いりで「法務・検察行政刷新会議」を発足させた。
 「黒川氏の問題などを契機に、日本の刑事司法、法務行政制度を見直したいと考えた。法務省からは反発もあったが、立て直しと信頼回復に向けた会議体づくりを安倍首相に申し出た。人事に関する文書保存の規則化など、行政の透明性を高める必要がある。退任後も党内で法務省に関係する役目に就きたいと願い出る」

 ―その他に問題意識を持っていた分野などへの対応は。
 「女性大臣として性犯罪の厳罰化、養育費の不払い問題に注力した。後任の上川陽子大臣にしっかり引き継ぎたい。新型コロナウイルス感染症に関する入国規制と緩和も法務省として初の試みだった。SNSの人権侵害についても総務省と連携して取り組んだ」

 ―今後の活動は。
 「安倍首相が最後の閣議で決めた首相談話で福島の復興に触れた。私自身閣僚として復興に取り組んできたが、一議員として一層、古里再生に注力する」