手で書く大切さ語る 県立博物館で和合さん講座スタート

 
和合さん(左)の朗読に合わせて即興で文字を書く千葉さん

 県立博物館は12日、会津若松市の同館で特別講座「詩人のいる博物館〈1〉ふくしまを書く」を開き、参加者が書くことの意義を学んだ。

 特別講座は博物館の魅力を伝えようと本年度から開始された。本宮高で国語教師を務める詩人和合亮一さん(福島市)が来年3月まで3回にわたり講師を務める。

 約40人が参加。1回目は郡山市の書道家千葉清藍さんをゲストに迎えた。和合さんは詩を丹念に書くことで次の言葉が浮かんでくることに触れ「パソコンで文字を変換するとそうはいかない。とめ、はねにこだわって書くと詩が生まれてくる」と語った。

 千葉さんは、個展で来場者から「書から何も伝わってこない」と指摘を受けた経験から、心を込めて文字を書くために県内の全59市町村を巡る旅に出たという。「自分の文字を探す旅だったが、途中で東日本大震災が重なり、鎮魂や復興の願いを込めて書を書くようになった」と語った。

 最後は和合さんが夏の終わりをテーマに詩を情感を込めて朗読し、それに合わせて千葉さんが即興で大胆に文字を書いた。書の個性や趣を表す「書風」と濃淡を使い分けた「言葉」の文字を表現した。講座は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の同館の公式チャンネルで動画配信される予定。