安全確保を最優先 南相馬市、災害時の職員行動マニュアル改定

 

 昨年10月の東日本台風で災害業務に従事していた南相馬市職員が帰宅中に死亡した事故を受け、南相馬市は災害時の職員行動マニュアルを改定した。職員の安全を最優先とすることや、避難情報や時間帯などに合わせた職員の行動基準を新たに盛り込んだ。

 市が17日、発表した。市によると、これまでは災害時の参集や災害業務に関する職員のマニュアルはあったものの、帰宅や移動時などの指針はなかった。事故原因を調査した第三者調査委が6月にまとめた報告書でも、市の安全確保意識や再発防止に向けた対策の必要性が示されていた。

 改定したマニュアルには、職員の安全が確保できて初めて市民に貢献できるとの基本原則を明記。職員間の災害情報共有や定期的な訓練、研修などを行うことなどを盛り込んだ。

 また、災害時の警報や避難情報、時間帯の状況に応じて移動や帰宅について、16パターンの行動基準を設けた。避難勧告や避難指示が発令されている夜間の移動や帰宅は、禁止または原則禁止とした。

 同日、市役所で会見した市危機管理担当理事は「二度と犠牲者を出さないため、各職員がマニュアルをしっかり理解し、各部署で共通認識を持って行動することが重要」と述べた。