築60年超の市営団地解体本格化 いわき、JR湯本駅前再開発へ

 
解体工事が本格化する天王崎団地

 JR湯本駅前の老朽化したいわき市営住宅天王崎団地の取り壊しが本格化する。解体工事の安全祈願祭が20日までに、現地で行われ、関係者がいわき湯本温泉郷の玄関口の再生へ意識を高めた。

 同団地は、1号棟が1956(昭和31)年、2号棟は60年に建築された。鉄筋コンクリート造りの2棟が並び、1階部分に商業店舗が入った当時では先進的な形態だった。敷地面積は約1084平方メートル。

 築60年を超し、老朽化も著しいことなどから取り壊しが決まり、同市の渡辺組が解体工事を担当する。工期は6月19日~2022年1月31日予定。

 跡地利用については、地域のまちづくり団体「じょうばん街工房21」など官民一体でにぎわい再生に向けた活用策の検討を始めている。更地に整備後、利用方法が固まるまで当面はイベント広場などとして活用していく方針。

 安全祈願祭には関係者13人が出席し、解体の儀など神事を行った。渡辺組の渡辺大輔社長は「解体によって慣れ親しんだ風景が激変する。跡地を利用したまちの再生事業の始まりに携われて光栄。観光地の玄関としておもてなしの心を持って工事を進めていく」と話した。

 清水敏男市長は「解体は大きなターニングポイント。市を挙げた常磐湯本地区の再開発に向けて準備していく」とあいさつ。猪狩謙二街工房21会長は「常磐地区から市全体の発展、活性化につながるまちづくりを考えていきたい」と跡地活用に向けて意欲を見せた。