磐城桜が丘高・工藤さん...『晴れ舞台』 アリオス館内放送収録

 
聞き取りやすいアナウンスを心掛け、館内放送を収録した工藤さん

 磐城桜が丘高放送局の工藤麻穂さん(3年)は18日、いわき市のアリオスで、同館の館内放送用アナウンスを収録した。部活動でつながりがあった同館の計らいで実現した高校最後の"晴れ舞台"で「伝わりやすい丁寧なアナウンスができた」と充実感をにじませた。

 本年度は新型コロナウイルスの感染拡大で、目標としてきたNHK杯全国高校放送コンテストが中止となった。代替措置で開かれた県高校放送コンテストに参加したが、事前に収録した音声を送る形式で「会場の中で原稿を読む緊張感は味わえなかった」と振り返る。

 同館は毎年、公演時に館内放送の読み上げを同高放送局に依頼しており「最後に活動の場を提供したい」と打診した。不完全燃焼だった工藤さんは「思うように大会ができなかった分、区切りをつけたい」と引き受けた。

 当日は、感染症に伴い新たに必要となった、マスク着用や手指消毒など感染症対策への協力を呼び掛けるアナウンスなど5種類の館内放送を収録した。工藤さんは電子辞書で正しい抑揚を確認しながら、誰でも聞き取りやすい放送を意識して、はっきりした発音でゆっくりと原稿を読み上げた。久々の緊張感にやりがいを覚えながら、一言一言に3年間の思いを込めた。「自然と耳に入ってくるようなアナウンスができた。放送を聞いた人が、注意やお願いを守ってくれればうれしい」と話した。

 工藤さんの放送は今後、同館の一部公演で使用が予定されている。