皆鶴姫の思い...後世に 会津若松で墓前祭、地元有志ら衣装を新調

 
難波池で献花する福原さん(右)と鈴木さん

 恋した源義経を追う旅の途中で病に倒れ、会津若松市河東町藤倉の難波池に身を投げたと伝わる皆鶴姫の墓前祭は20日、同市の皆鶴姫墓前と難波池で行われ、参列者が冥福を祈った。

 2人の悲恋物語にちなんで毎年開かれている「かわひがし皆鶴姫まつり」は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、今年は墓前祭のみを行った。

 まちおこしの会「大河塾」の渡部健会長が「皆鶴姫の思いを後世に伝え、新しい時代に立ち向かおう」と祭文を読み上げ、安西秀一皆鶴姫まつり実行委員長も追悼の言葉を述べた。

 皆鶴姫まつりでも使われる皆鶴姫の衣装は今年、河東地域づくり委員会や安西委員長ら地元有志の協力で新調された。従来よりあでやかさが増し、同日は河東学園中生徒会の福原ののかさんが皆鶴姫、鈴木朝陽(あさひ)さんが義経の衣装を着て臨んだ。皆鶴姫墓前では読経に続き、福原さん、鈴木さんを最初に、参列者が次々に献花した。

 難波池では福原さんと鈴木さんが鎮魂の言葉を述べ、献花した。

 800年以上前の平安時代に京都で生まれた皆鶴姫は、源義経と出会って慕い合う仲になったが、義経は平清盛に追われて奥州に向かい、皆鶴姫も義経の後を追って旅に出た。

 皆鶴姫は旅に疲れて会津で病に倒れ、地元の人々の手厚い看病で回復したが、難波池に映った自身のやつれた姿を嘆き、「縁結びの神になろう」と池に身を投げたと伝わる。