復興へ思い楽曲収録 CD制作プロジェクト、湯本高吹奏楽部

 
楽曲の収録に臨んだ生徒たち

 いわき市の湯本高吹奏楽部は19日、同市の常磐市民会館で、東日本大震災の記憶を音楽で語り継ぐ「JAFA復興継続支援プロジェクト」の楽曲収録に臨んだ。生徒たちが復興への願いを演奏に込めた。

 プロジェクトは、NPO法人日本アクティブ・フード協会(東京都)が被災地で制作された復興を願う歌などを広めることで震災の風化を防ぐ目的で実施。2016(平成28)年3月11日から毎年CDを販売し、売り上げの全額を被災地に寄付している。

 今回の収録には部員約40人が参加。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で部活動を本格的に再開できたのは5月ごろだったが、生徒たちはオンラインによる練習などで培った成果を発揮。日本の体操競技をけん引した五輪金メダリストの塚原光男さんが作詞作曲した「がんばれニッポン」などを力強く演奏した。

 部長(2年)は震災当時、小学1年生だった。「市内の小学校の校庭にいた。何が起きているんだろうと怖かった」と振り返り、「私たちの演奏で勇気づけたり、楽しい気持ちにできたらうれしい」と意気込んだ。

 CDの収録には同校のほか、県内や宮城県の合唱団なども参加する。震災から10年を迎える来年3月11日に発売する予定で、全国のCDショップなどで予約できる。問い合わせは同NPO法人復興支援係(電話03・6661・9004)へ。