本丸御殿跡を一般初公開 磐城平城、戊辰戦争時の貴重な遺構

 
市教育文化事業団の職員から遺構の説明を聞く参加者

 いわき市教委は26日、同市の磐城平城本丸跡地で「本丸御殿跡」と推測される遺構の現地説明会を開き、発見後初めて遺構を一般公開した。延べ約200人が来場し、戊辰戦争時の貴重な資料とされる発掘された遺物などを見学した。

 礎石や柱の穴、排水溝と考えられる溝などの遺構のほか、地面に突き刺さるように見つかった砲弾の写真、発掘された陶磁器やくぎなどの実物が公開された。また調査に当たっている市教育文化事業団の職員が、礎石の大きさや瓦の数量などから、御殿に瓦ぶきではない部分があったと推測されることなどを解説した。

 市によると、説明会には定員200人を超す応募があり、「地元から貴重な遺構が出てきて、市民の高い関心を感じる」という。歴史研究の関係者は「戊辰戦争時の磐城平藩の姿を残す資料が想像以上に残っている」と分析する。

 参加した同市の女性(64)は「現物を見ながら解説を聞けてありがたい。定期的に見学できる機会があるとうれしい」と話した。

 遺構は、市が「磐城平城・城跡公園(仮称)」の整備に向けて実施している発掘調査で発見された。市は遺構を保存する方針を示している。