車椅子でも安心トイレ 若松「さくら事務所」開所、不動産相談も

 
テープカットする斎藤さん(左から2人目)、大石さん(右)ら

 会津若松市の会津土地建物顧問の斎藤斗志郎さん(77)が貸事務所を自費で改装した「さくら事務所」が26日、同市上町の博労町通り沿いに開所した。入り口から車椅子のまま利用できる多目的トイレがあり、斎藤さんは「障害がある方を思いやるまちでありたい。誰もが気兼ねなく、安心して利用してほしい」と話している。

 多目的トイレの設置は、斎藤さんと以前から親交がある会津美里町のエッセイスト・作家大石邦子さんの著作がきっかけ。大石さんら車椅子を使う人が気軽に利用できるトイレが少ないことを知り、トイレの中で車椅子のまま回転でき、手を洗うのにも便利な設計の多目的トイレを整備した。トイレにはおむつ交換用の台も設置した。

 同日の開所セレモニーには大石さんも出席し「かつては障害者用トイレも、『バリアフリー』という言葉すらなかった。いつかこんな日が来ようとは夢にも思わなかった」と感激した様子で話した。

 外観も通りの雰囲気に合わせた。事務所代表は斎藤さんが務め、不動産コンサルタント、宅地建物取引士としての経験を生かし、不動産の困り事や部屋探しなどの相談にも無料で応じる。駐車場もある。子どもたちの「駆け込み寺」としての機能も持たせる。同日はテープカットなどが行われた。

 開所時間は午前9時30分~午後4時30分。不定休。問い合わせは同事務所へ。