美里の強盗殺人、無期求刑 地裁郡山、返済免れ...動機は身勝手

 

 会津美里町で2018年4月に両手首を切断された男性=当時(49)=の遺体が見つかった事件で、強盗殺人、死体損壊、死体遺棄の罪に問われた本籍千葉市、住所不定、無職、被告男(33)の裁判員裁判の論告求刑公判が28日、地裁郡山支部(須田雄一裁判長)で開かれた。検察側は無期懲役を求刑した。弁護側は強盗殺人罪については改めて無罪を主張して結審した。判決公判は10月14日午後3時30分から。

 検察側は論告で、被告は被害者から多額の金銭の支払いを要求されており、殺害の動機があるとした上で、「被告が首謀者であることは明白。被害者を殺害し、金銭の支払いを免れようと、利益のために自分の意思で被害者を殺害した。動機は利欲的で身勝手。不合理な弁解に終始し、反省していない」と指摘した。

 検察側は、弁護側が被害者を殺害したとする男性について「男性は被害者と人間関係や金銭の貸し借りがなく、殺害動機はなかった。被害者を殺害したのは被告」などと主張した。

 弁護側は最終弁論で、被告が被害者を殺害したとする証拠が証言のみだと主張。弁護側が被害者を殺害したとする男性の証言については「供述は迫真。(鉄パイプが)当たったところも鑑定結果と同じ」と述べた。その上で弁護側は「被告が被害者を殺害したのは明らかではない。疑わしきは被告人の利益になるべきである」と訴えた。

 被告は最終陳述で「自分の置かれた状況や罪の重さは分かっている。本当に殺害したのは一緒にいた男性。協力もしていない。正直に話したつもりだ。この先、罪の重みを背負って生きていく。申し訳ありませんでした」と述べた。