福島県内公立校、新型コロナ対策「長時間化」 勤務時間は短縮

 

 教育現場で消毒や生徒の検温など、新型コロナウイルス感染症対策の業務が長時間化している傾向にあることが1日、県教委が発表した勤務実態調査結果で分かった。高校養護教諭が費やした時間は1週間当たり5時間31分だった。県教委は、現在各学校で進めているスクール・サポート・スタッフの配置によって、教諭らの負担軽減を図る。

 調査は、県内公立校教員を対象に実施した。平日1日当たりの勤務時間は全ての職種で前年度より短くなった。県教委は、新型コロナによって行事や部活動が中止になったことが影響していると分析している。

 教職員多忙化解消アクションプランでは対策を本格化する前の2017(平成29)年度比で勤務時間20%削減を本年度の目標としている。教諭ではそれぞれ小学校が27.5%、中学校が28.8%、高校が25.5%の削減となった。

 平日の時間外労働で最も時間を割いた業務の割合は、中学校教諭で昨年同様「部活動・クラブ活動」だったが、小学校と高校で初めて「授業準備」が最多となった。特別支援学校でも授業準備の割合が40.7%(昨年同期比11.2ポイント増)で過去最高となった。県教委は新型コロナによる臨時休校で考査の時期が後ろ倒しとなったため、授業準備の割合が増えたとみている。

 県教委は出欠や成績など児童、生徒に関わる情報を一元的に管理する「統合型校務支援システム」の効果的な運用や教員経験者らが部活動顧問と同じ役割を担う「部活動指導員」の配置を進め、多忙化解消を図る。

 勤務実態調査は毎年6~7月に同じ学校で実施している。本年度は全ての全県立高111校の4656人(回答率90.0%)、市町村立学校76校の1412人(同95.9%)が対象。