対面ほぼ再開、1年生は入学を実感 福島大・後期授業スタート

 
後期授業が開始され、キャンパスには学生たちの姿が戻ってきた=1日午前、福島大

 福島大の本年度後期の授業が1日、始まった。新型コロナウイルス感染防止対策のため前期授業がオンラインの遠隔形式で行われたのに対し、後期は大学に学生を集めて行う対面授業がほとんどの科目で再開され、福島市のキャンパスに学生らのにぎやかな声が戻った。本年度入学した1年生は、ようやくスタートした「学生生活」への期待を口にした。

 大学は、一部の学生が集まる夏の集中講義から対面の授業を再開した。後期授業の千科目は対面授業を基本とし、50科目のみ遠隔授業を継続する。教室の定員を通常の半数にするなど、さまざまな感染対策を講じた。食堂などの混雑を避けるため、昼休み時間や休憩時間を長くした。

 この日は大勢の学生が大学を訪れ、キャンパス内のベンチで弁当を食べるなどしていた。この春入学した食農学類1年の学生(18)=郡山市=は、これまで大学に来たのは4月のオリエンテーションの時と、夏に1日だけ行われた農場見学の時ぐらいだという。

 「オリエンテーションの時などにほかの学生に一生懸命話し掛けた。そのうち数人とはLINE(ライン)で連絡する仲になったが、ほとんど顔を合わせていないのでラインも盛り上がらない」と吐露。「サークルにも入ることができていないので、どんなサークルがあるかいろいろ見てみたい」と、今後へ期待を語った。

 同学類1年の学生(19)=郡山市=はこの半年間、自宅でオンラインの授業を受けてきた。「大学生になった実感が湧かず、『本当に大学に合格したのかな』と疑問に思うほどだった。これから大学生らしい生活を送りたい」と笑顔を見せた。

 谷雅泰副学長(教育・学生担当)は「遠隔授業でも知識を伝達することはできるが、そうした一方的な授業だけではなく、学生らによるグループワークなども必要だ。学生たちには感染に十分気を付けた上で充実したキャンパスライフを送ってほしい」と話した。

 東日本国際大、学生分散へ努力 会津大、対面実施は教員選択

 新型コロナ対策を図りながらの授業について、県内ではほかの大学も模索を続けている。

 いわき市の昌平黌が運営する東日本国際大といわき短大は、9月から段階的に新学期の授業を開始。集団感染のリスクを減らすため、弁当の食券引き換えや学食以外の教室開放など学生を分散させる努力をしている。

 感染症対策は状況に応じて追加してきた。昼食時間には、教職員が総出で密状態の空間がないか見回りし、休み時間のたびに消毒を徹底する放送を流すなど、密にならないよう指導している。

 会津大は後期授業を7日から始める。対面とオンラインどちらで授業を行うかは担当教員が選ぶことにした。対面は全体の3~4割程度で、オンラインが難しい実験、演習などが中心という。