「モモせん孔細菌病」対応、農家に資金貸し出し 県が低利の制度

 

 県北を中心に「モモせん孔細菌病」の被害が拡大していることを受け、県は低利で資金を貸し出す資金制度を創設した。JA取り扱い分は無利子、他の金融機関では0.3%以内の利率で貸し出す。5日以降、準備の整った融資機関から順次、受け付けを始める。県が2日に発表した。

 県は農家経営安定資金に「小災害資金(令和2年モモせん孔細菌病対応資金)」を創設。今年被害を受けた農業者らを対象に、被害防止対策の費用や営農のために必要な運転資金を貸し出す。

 限度額は300万円以内。JA取り扱い分はJAグループ福島からの助成も加わり無利子、他の金融機関に対しては県が利子の一部を助成し、0.3%以内を設定する。

 償還期限は5年以内(据え置き期間1年以内)。償還方法は元金均等年賦償還または一括償還。申し込みの受け付けは来年3月12日まで。県農業信用基金協会が100%保証するが、融資を受けた個人、団体は保証料率として年0.27%の負担が生じる。

 県は、9月補正予算案に防風ネットの設置や木を植え替える「改植」の経費の一部を補助する事業費を計上している。ただ、被害の拡大で資金繰りに苦労している農家の声を受け、資金制度を創設。農家が営農意欲を失わないよう、経営の維持安定などにつなげる狙いだ。

 モモせん孔細菌病は果実などに「病斑」と呼ばれる斑点が発生する病気。食べても味や健康に問題はないが、見た目が劣るため商品価値が下がる。

 融資機関

 県内各JA(ふくしま未来、福島さくら、会津よつば、夢みなみ、東西しらかわ)、東邦銀行、福島銀行、大東銀行、福島・二本松・郡山・須賀川・会津の各信用金庫