20、30代の感染増 福島医大金光教授「大都市圏に傾向近づく」

 

 県内で1日当たりの最多に並ぶ10人の新型コロナウイルス感染が確認された。このうち9人の感染が分かった郡山市は累計で76人となり、次いで多い福島市の29人、いわき市の25人と比べ感染者数が突出している。県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は感染の拡大を抑えるため、県民一人一人に感染対策の再点検を呼び掛けた。

 県内では9月の4連休が明けた23日以降、35人の感染が確認され、このうち24人(68.5%)を郡山市が占める。金光氏は「商業的に活発で県内でも人口密度が高い」と要因を分析し、「感染をゼロにするというよりも低い状態にすることが必要だ」と指摘。マスクの着け方や手指消毒に不備があれば予防効果が薄れることから、改めて感染対策の徹底を求めた。

 金光氏はまた、県内の感染者数は依然として50代が最多だが、徐々に20代、30代の感染が増えていると説明。大都市圏の感染傾向に近づいていると警鐘を鳴らした上で、「どの年代も感染対策が必要だが、特に20代、30代」と強調した。

 県のPCR検査、1日832検体に拡充

県は、新型コロナウイルスのPCR検査態勢を1日最大600検体から832検体に拡充した。厚生労働省の試算では本県のピーク時に1日最大705件の検査が必要とされており、県は「大規模なクラスター(感染者集団)が発生しても検査を必要とする人数分の検査態勢を確保できた」としている。

 2日の県感染症対策本部員会議で示した。拡充した232検体の内訳は、民間検査機関が200検体、県衛生研究所が24検体(計72検体)、郡山市保健所が8検体(計24検体)。

 県はまた、秋冬のインフルエンザと新型コロナの同時流行に備えて、新型コロナの検査を実施できる医療機関が2日までに10カ所増え、計195カ所になったことも明らかにした。今後も対象医療機関を拡大するとしている。