喜多方中心街にクマ、男性襲われけが 出勤時、自宅前「まさか」

 
男性がクマに襲われた周辺を捜索する警察や関係者ら=2日午前11時20分ごろ、喜多方市字町田

 2日午前7時25分ごろ、喜多方市字町田のJR喜多方駅近くの住宅街で、同市の50代男性が体長約1メートルのクマに襲われ軽傷を負った。クマのその後の行方は不明。県自然保護課によると、秋は冬眠に備えるため餌を探し、クマが活発化する。紅葉シーズンで登山客らが増え、クマに襲われるケースも懸念されるため、同課は注意を呼び掛けている。

 喜多方署によると、男性は出勤しようと自宅を出てすぐにクマと遭遇し、襲われた。右手と左足を引っかかれ軽傷を負い、会津若松市の病院に搬送された。

 署員や鳥獣被害対策実施隊などが現場周辺などを捜索したが、クマは見つからなかった。捜索に伴い、周辺は一時立ち入りが制限された。

 周辺では、同日午前6時30分ごろにもクマの目撃情報があり、署員が警戒していた。クマに襲われている男性を署員が目撃し、駆け付けた。

 現場は喜多方駅から北西に約150メートルの場所にある住宅などの密集地。クマが襲った現場近くで商店を営む男性(65)は「こんな場所でクマが出没したことは聞いたことがない」と驚いた。近所の30代女性は「どうしたらいいか分からないが、今後は気を付けて生活しないと」と困惑した様子だった。

 市中心部でのクマの被害を受けて市は、防災メールや広報車などで注意を喚起した。

 部活動中止に

 市教委は市内の小中学校6校に、下校の際の迎えを保護者にお願いするよう求めた。現場近くの喜多方一中は週末、校庭を使う部活動を中止することを決めた。