「石炭ターミナル」利用開始! 小名浜港に火発の燃料供給拠点

 
利用開始を祝ってテープカットする赤羽国交相(前列中央左)、内堀知事(同右)ら

 石炭を扱う「国際バルクターミナル」の利用開始式が3日、いわき市の小名浜港東港地区で行われた。整備完了は2021年度の予定だが、ターミナルでは主な設備の使用が始まっている。関係者は石炭の取扱量の増加に対応した新たな拠点の完成を祝った。

 式典で、赤羽一嘉国土交通相は「東日本に電力を供給する火力発電所などへの燃料供給の拠点となる」と期待を込め、内堀雅雄知事は「ターミナルの整備は地域産業の活性化に寄与する」と述べた。平沢勝栄復興相(福島高卒)が祝辞を述べた。

 小名浜港は11(平成23)年に国の「国際バルク戦略港湾(石炭)」に選定され、東港地区は石炭を扱う戦略港湾としては全国に先駆けて利用が始まっている。面積は約54ヘクタール、総工費は約1380億円。全長約590メートル、最大水深18メートルの岸壁を備え、積載貨物重量12万トン級の大型船舶の接岸が可能。整備完了後には年間約800万トンの貨物を扱えるようになるという。

 小名浜港は、大型船が接岸できる水深の深い岸壁が不足しているため、船は積載量を減らして入港したり、沖で接岸を待ったりする状況が続いていた。本格運用に伴い大型船が満載で入港できるようになるなど、輸送コストの削減につながる。

 いわき市の常磐共同火力勿来発電所の隣接地で石炭ガス化複合発電(IGCC)が今月から、広野町の広野火力発電所構内のIGCCが来年9月から稼働予定で荷揚げされた石炭は両IGCCに供給される見込み。