「予約急増」...効果実感!東京発着旅行追加 GoToトラベル

 
高湯温泉の駐車場では都内ナンバーの車が見られた=3日午前、福島市

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」に東京発着旅行が追加されて初めての週末を迎えた3日、県内の一部の旅館では、東京追加の効果が出始めている。福島市の高湯温泉の老舗旅館吾妻屋は東京の追加後、予約の電話が急増。11月上旬まで平日を含め全て予約で埋まった。「電話がやまない時もあった。ものすごい効果」。社長の遠藤淳一さん(65)は効果を肌で感じている。

 高湯温泉は都内からの宿泊客が多く、吾妻屋では約3割を占めていた。新型コロナで4、5の両月は休業したが、再開後は露天風呂や貸し切り風呂が人気で客足が徐々に回復。今月の売り上げは、予約の見込みで例年を超える勢いという。

 猪苗代町のホテルリステル猪苗代は東京からの個人旅行が緩やかに伸びていて、消毒徹底などを図りながら観光客を迎える。総支配人の佐藤勇一さん(62)は「団体は見込めないが個人に多少の手応えがある」と話す。会津若松市の大川荘は土曜日を中心に宿泊が好調。広報の鈴木直樹さん(34)は「冬は客足が鈍りがち。冬にかけて好調が続けば」と期待する。

 県旅館ホテル生活衛生同業組合が加盟施設に行った延べ宿泊者数の調査によると、政府の観光支援事業が始まった7月は前年同月比65.2%に持ち直したが、8月は感染の再拡大などで同49.9%にとどまった。

 担当者は「東京追加で宿泊者数増は間違いないが、秋の行楽シーズンに売り上げを確保できなければ冬を越えられなくなる恐れもある。正念場だ」と指摘した。