浸水被害の物流倉庫移転へ 郡山、東日本台風被災の東鉱商事

 
契約書を取り交わした滝社長(左)と品川市長

 化学薬品卸売業の東鉱商事(茨城県)は、郡山市の郡山中央工業団地にある物流倉庫を市内の郡山西部第1工業団地に移転する。

 昨年10月の東日本台風(台風19号)で倉庫が浸水被害を受けており、移転で水害対策につなげる。

 市は東日本台風の被害を受けて郡山中央工業団地から郡山西部第1、第2両工業団地への移転・増設に関する補助制度を導入。郡山中央工業団地の事業者が第1、第2工業団地に主要施設を移転するのは同社が初めてとなる。

 同社や市によると、倉庫は東日本台風で2メートル超の浸水被害に遭い、商品などに数千万円の損害があったという。

 西部第1工業団地に約1.41ヘクタールの用地を取得。移転後は倉庫を拡張し、現在の延べ床面積は現在の約2500平方メートルを上回る約4千平方メートルとなる。

 郡山中央工業団地にある営業本部は駅などへの利便性を考慮し、移転しない。
 今月中に着工し、来年7月の操業開始を予定している。同社によると、会津若松市、いわき市の2カ所に構える物流倉庫が被災した際にカバーする狙いもあるという。新規雇用は3人を予定している。

 滝俊美社長と品川萬里市長が2日、土地売買の契約書を交わした。滝社長は「事業継続策を取りながら地元で雇用を維持し、長年立地してきた経験や利便性をそのままで、発展につなげたい」と話した。