楢葉町消防団に「民友旗」 大震災と原発事故時に献身的な活動

 
中川社長から民友旗を受ける小薬団長(左)と五十嵐副団長=4日午前、楢葉町

 県内消防団の最高の栄誉とされる福島民友新聞社の「民友旗」が4日、楢葉町消防団(小薬(こぐすり)金重団長)に贈られた。同消防団の民友旗受賞は初めて。

 授与式は、同町で開かれた同消防団の秋季検閲式の席上で行われ、中川俊哉社長が小薬団長に民友旗、五十嵐力一副団長に表彰状を手渡した。小薬団長は「東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難の際などの団員一人一人の献身的な活動が評価された。防災と減災の取り組みを含め、町民の安全と安心を守るために一層精進する」と誓った。

 「防災強化」...楢葉復興へ力

 県内消防団の最高の栄誉とされる福島民友新聞社の「民友旗」を4日に受賞した楢葉町消防団(小薬(こぐすり)金重団長)。団員は、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難を経て、かつての日常を取り戻そうと歩む町民の安全を守るため、防災力強化へ決意を新たにした。

 民友旗の表彰は例年、県消防大会で行われてきたが、今年は新型コロナウイルス感染症対策として大会が中止となったため、同消防団の秋季検閲式の席上で授与された。民友旗を贈った中川俊哉社長は「災害時に最も頼りになるのは地域の力。『自分たちの地域は自分たちで守る』という消防団の精神は復興と創生にもつながる」とあいさつ。松本幸英町長は「献身的で崇高な消防精神に感謝したい。日ごろの活動が高く評価された」と民友旗の受賞をたたえた。

 検閲式の終了後、団員110人が受賞を記念したパレードに出発。民友旗を掲げ、商業施設や住宅が集まる町の復興拠点など約1.5キロにわたり行進し、歓声を送る町民と受賞の喜びを分かち合った。

 同消防団は、旧木戸村と旧竜田村の合併に伴い、1956(昭和31)年に発足し、現在は7分団に260人が在籍している。震災と原発事故発生時に住民の避難誘導などに貢献し、避難指示解除後は火災予防に尽力。2018年には初期消火活動などで補助的な役割を担う機能別団員制度を導入するなど、工夫を凝らしながら防災力の向上に努めている。