「正しい知識で判断を」 災害検証...教訓生かした複合災害対応

 
研究者らによるパネル討論が行われた会場

 いわき市の東日本国際大と地域医療連携推進法人医療戦略研究所は4日、同大で国際シンポジウム「東日本大震災と原発事故からの10年」を開いた。災害現場で支援に携わってきた研究者らが震災、水害、新型コロナウイルス感染症などを検証し、教訓を生かした複合災害への対応を探った。

 市医師会などの共催、福島民友新聞社などの後援。国内外の研究者ら6人が登壇し、それぞれの立場から震災からの10年間や海外の災害対応を検証した。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」も利用し、市民ら約220人が参加した。

 同大健康社会戦略研究所の明石真言客員教授は、放射性物質による内部被ばくと新型コロナの影響を比較。症状が現れる期間の違いや、偏見や差別が生まれる共通点などを指摘した上で「正しい知識を持ち、科学的根拠に基づく判断をすることが重要」とした。

 石井正三同研究所長らがコーディネーターを務めたパネル討論では、震災と原発事故からの復興、コロナ禍の未来などについて議論した。