「提灯祭り」中止 二本松神社例大祭、神事で感染収束祈願

 
神事に臨み、来年の開催に決意を新たにした関係者

 二本松神社の例大祭は3日、二本松市の同神社で開かれた。日本三大提灯(ちょうちん)祭りの一つに数えられる「二本松の提灯祭り」で知られるが、今年は新型コロナウイルス感染症の感染防止と参加者の安全を確保するために太鼓台の運行を中止し、関係者約40人が参列して神事のみを行った。

 神社が祭る熊野大権現と八幡宮の本殿が開扉され、安藤豊宮司が祝詞を奏上。熊耳宏吉総代会長、今江義男奉賛会長、二本松提灯祭実行委員会長の三保恵一市長らが玉串をささげた。

 二本松の提灯祭りは、祭りばやしとともに約300個の提灯をともした市内7町の太鼓台が市街地を練り歩く350年以上の伝統を受け継ぐ県重要無形民俗文化財。今年は3~5日に開かれる予定だった。同神社によると、中止は戦後初めてという。

 安藤宮司は「太鼓台が運行されないのは残念で寂しい。それでも氏子や市民らの健康と繁栄、感染症の早期収束を願うことができたのは良かった」と話した。太鼓台が一堂に会する「7町合同曳き回し」を取り仕切る二本松若連連合会の鈴木崇功会長は「中止が無駄にならないよう1年間準備期間ができたと思い、来年は成功させたい」と決意を新たにしていた。